クリニックブログ

2021.04.08

日本小児歯科学会認定歯科衛生士

皆さんこんにちは。菰野きむら歯科 歯科衛生士の木村です。

この度、日本小児歯科認定歯科衛生士を取得いたしましたのでご報告します。

はじめに、小児と反対のお話です。

私の患者さんで御年78歳になられる男性がいらっしゃいます。その方は、笑顔がとても素敵で健康そのもの。虫歯も歯茎の炎症もなく、健康診断でも異常な数値はないそうです。お薬も目薬だけ。足腰も丈夫で、ご自身の好きなものを美味しく召し上がり、ご家族からも尊敬される存在です。

『高齢者』という言葉がありますが、この言葉を聞いて、皆さんどんなイメージをお持ちになりますか?疾患があり、病院通い。大量の薬の服薬。寝たきり生活・・・・。

私はこの患者さんをみて、この様なワードは思いつきません。そしてこのような高齢の方たちが増えていくと日本はもっと素晴らしい国になると確信しました。

話を戻して、実のところ開院当初は認定試験を受けるつもりはありませんでした。しかし予防歯科を実践していくうちに、成人・高齢の方でも人生を楽しんでいらっしゃる多くの方が、歯の残存歯数が多いことがわかってきました。更にその方たちは自身の健康に対する意識が高いのです。その様なことから、出来るだけ早くから「歯科の介入」が重要だということを痛感し、この資格が必要だと考えるようになりました。

現在では虫歯も歯周病もバイオフィルム(細菌)感染症ということが分かっています。個人によってリスクは違いますが、早期から「歯科が介入」する事によって、両者とも発症、重篤化を防ぐことが出来るようになります。

「歯科の介入」とは、削ったり詰めたりではありません。削ったり、詰めたりをいかに回避し歯を失うリスクを減らす「知識の教育」「健康意識の向上」のことです。

その為には小児期から歯科メインテナンスが最も大切です。

初めて歯が生えてくるのは生後半年ごろ。その時の歯はとても美しく、真珠の様です。ここに虫歯菌(ミュータンス菌)など様々な菌が感染してきます。子供の重篤な虫歯には歯磨きだけでなく、虫歯菌の早期多量感染があることはよく知られておりますが、生活習慣なども非常に重要です。さらに虫歯だけではありません、歯周病も早期から歯科が介入することでリスクは変えられます。年齢、成長に応じて気を付けるべきこと、ポイントがあります。

歯は一度削ったり抜いたりすると元には戻りません。私はこの美しい歯をいつまでも守りたいと思っています。さらには口の中を通し全身の健康に目をむけることも重要です。

そして、今回の件で協力してくださった患者さん、いつも私の考えに対し理解・賛同していただいている皆さん、医院のスタッフに感謝申し上げます。自分のやりたいことを実践でき突き進ませてくれる事に感謝です。

最後になりましたが、自身の手で健康を獲得しようとする患者さんのサポートをさせていただけることを誇りに思い日々精進してまいります。

2021年4月8日         菰野きむら歯科 歯科衛生士 木村恵美

  • お知らせ
  • ブログ
  • スタッフ募集