クリニックブログ

2021.09.10

三重県で4人目!日本歯周病学会認定歯科衛生士に合格。

院長の木村です。

当院に開業時から勤務している歯科衛生士の宇井が、日本歯周病学会の認定歯科衛生士の試験に合格しました!


日本歯周病学会の認定歯科衛生士ですが、一般の方にはなじみの無いこの資格、実は非常に取得難易度が高いものです。認定の名の付く資格にも、お金を払って講義を受ければ取得できるものから、日々の研鑽と実績を報告し、自己評価ではなく客観的評価の上での試問などをクリアして取得するものなど、様々。

その中で日本歯周病学会認定歯科衛生士は、最上位の難易度。

厚生労働省が2005年に、高度な専門知識と技術にて国民の歯周疾患への的確かつ効率的な対応を行い、国民の健康管理に貢献できる歯科衛生士の育成のために発足されました。

国の威信がかかわる資格、そう易々と取らせてはもらえません。

歯科衛生士となり5年以上の実務経験を持ち、学会や研修会にも積極的に参加して30単位を取得した上で、著名な専門医達の前でケースプレゼンテーション。試問の内容も相当に切れ味があり、返答次第で崖から突き落とされます。

三重県‥少ない。

現役の就労歯科衛生士は全国で約12万人。わずか1%の狭き門。

ただし、この資格を取得するにあたって一番重要なのは、資格試験時の症例発表や口頭試問に対するスキルではない、と考えております。

本人の努力は当然、必要。しかし、試験に臨む発表内容を作成するためには症例が必要。その症例は当院の患者さんから提供されるもの。もちろん、施術の経過が良好でなければなりません。

歯周病治療の難点は、いくら歯科医師や歯科衛生士が素晴らしい治療を行っても、患者さんが口腔健康状態を維持してくれなければ・・患者自身が自分の弱点を理解し、日々のセルフケアを実践してくれなければ、すぐに再発してしまう病気だ、という事。

つまり私達、歯科医療従事者がいくら歯周治療を行って改善させても、患者側の協力が無ければ、治療は成立しません。歯科医院に通院していれば、勝手に治る病ではないのです。

当然、専門医達もそれは分かっています。ですから資格取得の為の症例は全て、初期治療終了から半年以上の経過報告を含むもの、となっております。

歯科衛生士・宇井の心技があり、患者さんがその想いを受け取り実践。

改善された歯周組織を、患者さんのセルフケアと宇井のプロフェッショナルケアで安定させていく。

医療者・患者の両輪があって初めて取得できる認定。

通院して頂いている患者さんにも感謝です。

宇井の短期目標であった日本歯周病学会の認定歯科衛生士。

本当に合格、おめでとうございます!

当院からの合格、これは本当に偉業!

新たなプロフェッショナルとして、一緒に仕事が出来ることを、誇りに思います。

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