院長の木村です。今年から新たに始まったJOFセミナーシリーズ2025。
今までのJOFによるOP育成セミナーの後継であり、「誰もが納得できる歯科医療のかたち」を次の世代に繋ぐべく、その第一回が東京・御茶ノ水で開催されました。
昨年までの内容は、従来型の削って詰める歯科医療からの脱却を図る、OP(オーラルフィジシャン)となる為の必要な心構えや基本知識の習得に時間が多く割かれておりました。しかし今回からは、より日常臨床に寄り添った、でもMTM(メディカルトリートメントモデル)の型に乗せるだけでは得られない、患者さんの真なる健康利益を追求する学びの場となっております。
そのセミナーで今回、私が頂戴した講義内容は「医療面接について」
医療面接では、患者さんの主訴や生活背景、服薬状況や全身疾患など、さまざまな内容を情報として患者さんからお話を聞きます。そしてそれを、治療の選択肢や患者教育へと生かしていくのですが・・・・ここに大きな落とし穴が。そもそもの意義を間違えてしまうと、患者も医療者も、気が付かないまま無自覚に従来型の歯科医療へと突き進んでしまいます。
昨今、歯科医療は従来型の治療形態では治癒しないことは明白になっております。それに気が付かぬまま治療を繰り返していても、完治はしません。時と経て、また虫歯も歯周病も再発します。
永遠に治療をし続ける歯科医療の負のスパイラルに陥らぬためには、患者も医療者も正しい知識を持たねばなりません。
何よりも、医療者の倫理観は大切です。
本当の意味での医療の形ってなんだろう。そのために必要な、医療コミュニケーションってなんだろう?
もしかしたら僕の講義内容も、完璧なものではないかもしれません。
でも、その疑問に対する一つの答えの形として、受講してもらった先生達に少しでも参考にして頂けたならば、幸いです。