皆さんは「歯が痛い」と言っている人がいたらどう声をかけますか?
私が歯科衛生士になった頃は、歯医者は怖い、行きたくないと良くないイメージばかりでした。
ですから、「歯が痛い」という声に対しては「歯医者に行ったら?」「いやだ、痛いし怖いよ」という会話が聞こえてきそうです。
先日、夫が飲み会の席で、「歯が痛い」と言っている人に「予防したほうが良いですね」と話したそうです。
歯科衛生士の妻を持つ夫としては、歯の予防は身近なものとなっています。
今まではそのような話になっても、「へぇ~」初耳だといった反応が返ってくることが多いらしいのですが、その時は同席していた方が
「予防歯科ってご存じですか?」と話しに加わり、初対面にもかかわらず、会話が弾んだそうです。
私はその話を聞いて、驚きと喜びで胸がいっぱいになりました。
昔とは違って、予防歯科という概念が社会に浸透しつつあるのではないかと嬉しくなりました。
治療は、もちろん重要ですが、“予防は治療に勝る”“Prevention is better than cure”が当たり前の世の中になり、
私たち歯科衛生士は口腔内をより良くするサポーターでありたいと思っています。
健康に導くことで社会に貢献できるように気を引き締めて知識と技術を磨いていきたいと感じたエピソードでした。
歯科衛生士 坂 文子